R−DANはRadiation Disaster Alert Networkの略で直訳すれば、放射線災害警報ネットワークです。8000kmも離れた日本まで放射能雲がやってきた旧ソ連のチェルノブイリ原発事故をまのあたりにして、原発の安全神話は崩れ、人々は原発事故に恐怖を抱くようになりました。そして原発事故の際に、いかにして身を守るかを考えました。政府や電力会社は情報隠しをして事実を知らせないだろうから、住民自らが検知器を持って放射線データを把握し、原発事故が起きたときには、できるだけ被曝を避けるように行動しようという発想でR−DANは始まったのです。今では全国に900台近くの放射線検知器を設置して、住民が原子力関連施設周辺の放射線を監視しています。

 

右の放射線検知器もR−DANという名前です。センサーにガイガーミューラー管(1)を使用し、管に入った放射線の数をカウントし、1分ごとに表示します。内蔵の記憶メモリーにより、11日分のデータを保存できます。

メモリーを増設すれば、さらに多くのデータの保存も可能です。そして、パソコンに接続して、そのデータを取りだして加工することもできます。もっと感度がよいNaIシンチレーター(※2

を使用した「タンポポ」という測定器もあります。厳密な測定をするものではなく、異常を感知する器械です。通常(バックグラウンド)の放射線値を把握しておいて、それと比較することで異常を素早くキャッチし、できるだけ被曝を避けるために避難や生活の仕方を判断し行動する手がかりとします。詳細を知りたい方は、写真をクリックしてください。

1 放射線の電離作用を利用して、管を通過した放射線をカウントするセンサー。放射線が管を通過すると、管の中に封入してある気体の原子が電離してプラスの電荷を持ち、管の陰極に引き寄せられて放電する。この時にパルスを出すのでそれをカウントする。

2 ヨウ化ナトリウムの単結晶で、放射線を感知すると弱い蛍光を発する。この光り方が放射線のエネルギーにより異なることを利用し、光電子倍増管により光に応じたパルスを出す。放射線の数とエネルギー量を知ることが出来る。タンポポは、セシウム137の放射線を基準に10秒間に1000カウントで空間線量率1μSVh になるように調整してある。

 

 

R-DANの組織について

DANはゆるやかなネットワークで、個人・団体の関わり方には、次の3つのタイプがあります。

A:会費年額2000円を支払ってRDANの維持を支えている会員。
不定期ですがニュースが発行されます。

B:RDANまたはたんぽぽを所有している人

C:電話連絡網に入っている人々

 

  ABCそれぞれで単独の人と、2つ、または3つ重なっている人がいます。

 

 

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(おことわり→会費納入後の領収書の発行は不定期のニュースの発行時に発送させていただいています。)

 

 

 

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